歯の根の治療
歯の根の治療(歯内療法)とは、歯の内部の治療のことをいい、主に細菌の感染により傷んだ神経、あるいは古い根管充填物(神経のあったところに詰めたもの)を除去し、きれいにします。根の中の感染は、歯がひどく痛んだり、歯ぐきが腫れたりするのが特徴で、しっかりとした治療が必要になります。
アイノア歯科クリニックの歯の根の治療(歯内療法)
この治療は、歯の内部、直径1mmにも満たない細い根の管(根管という)で、場所によっては非常に施術し難いところへのアプローチとなるため、熟練した技術や、専用の器材が必要になります。
根管治療は歯の中に神経が入り込んだ、細かく複雑な根管内の治療です。よって肉眼の3~24倍の拡大視野になる歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて、より確実で正確に治療を行います。
アイノア歯科クリニックは、この歯内療法をもっとも大切な治療として位置づけています。
むし歯が進行した場合、歯髄が細菌感染し、痛んだり、歯肉が腫れたりします。最悪の場合、歯を失うことにもなりかねません。その歯を救って保存しようとするなら、歯髄の一部または全部を除去する治療が必要となります。この治療を根管治療と言います。根尖病変と言って、歯根の先に膿が溜まったような場合にも根管治療が行われます。歯を抜かずに、歯を残すことを最優先とするのが、根管治療の基本的な考え方です。
根管治療は神経の治療です。従って、
- ①まず、神経が露出するところまで、歯を削る。
- ②手用器具を使って歯髄を除去する。
- ③根管長測定器により歯根の長さを測る。
- ④除去した後を無菌化する。
- ⑤薬を注入する。
- ⑥密閉する。
- ⑦確認のための画像撮影を行う。
というステップを辿るのが一般的な流れです。
根管治療のパターン
症状は悪化します。歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える顎の骨にまで感染が到達した場合には、歯肉を切開して感染部位を切除し、密封する方法を採ります。
感染根管治療と言って、以前の治療が不十分であった場合には、根尖(こんせん)病巣の治療を行います。
細菌の除去が不完全で、膿が溜まってしまったようなケースでは、再度の治療を行うこともあります。